元地方国立理系大学院生から見た研究室選び
卒業式が残っているので厳密には「学生」ですが、 引き継ぎを終え、「研究生」としての活動を終えたので改めて振り返ってみました。
これから3年生へ進級する理系学生は 研究室選び という今後の進路を決める上で 重要となる行事が控えていることでしょう。
今回はそんな学生に対して自分にあった研究室を選ぶためのコツをお教えしたいと思います。
私が情報系でしたので情報工学を例にしていきます。
ちなみに私は今いる研究室に配属できて良かったと思っています。
指導教員、先輩後輩の研究生に恵まれました。
研究テーマを堅実なものにしすぎたことくらいが心残りです。
夏休みまでにやること
夏休みあたりには簡単にでもいいので分野を決め、該当する研究室があるかどうかを確認しましょう。
分野というのは研究したい領域を指しており、例えば情報工学であれば AR , _VR , 人工知能, ソフトウェア工学, ハードウェア, ネットワーク__ などが該当します。
分野を絞り込めたのなら次に研究室があるかどうかを確認しましょう。
研究室は教授の研究内容によって分野が決まります。
例えば、ARに興味があるならば学科の教員にARを研究をしている人がいるかを確認しましょう。
もしも、教員がいない場合、再度分野を決めましょう。
研究室配属希望調査
後期になるといよいよ研究室配属の希望調査が行われます。
通常、志望度の高い上位3つくらいの研究室を用紙か何かに書き、提出します。
ここで重要なことはあなたが 大学院に進学するかどうか です。
学部で卒業する予定であるならば、興味のある分野を研究している教員であればどこへ提出しても構いません。
「厳しい環境に置きたい」、「就活やアルバイトを優先するからゆるい所がいい」などで決めてしまいましょう。
学部生はよっぽど研究に向き合っていないという状態でなければ全員が卒業できます。
一方、大学院に進学を考えている場合上記のような、やや不純な理由で研究室を決定するのはオススメしません。
理由は下記に示す通り、二つあります。
1. 学生と違い 3年 研究室に在籍する
これは当然ですが、大学院は修士課程前期(通称: 修士号)までであれば2年、修士課程後期(通称: 博士号)まで取得するならさらに3年の計5年間、研究室に在籍します。
そのため、上記に記載したような動機で研究室を希望すると途中で躓いてしまう可能性があります。
2. 大学院で借りた奨学金が全額免除になる可能性がある
学生にはどちらかと言えばこちらの方が重要かと思います。
大学院生は、在学中の実績によって奨学金を免除することが可能です。
後程詳細な記事を書く予定ですが、日本奨学生機構 から借りた奨学金に限っては、免除制度なるものが存在します。
これは、大学院に在籍中に挙げた実績を考慮し、優秀と思われる奨学生には返還義務を免除させるというかなりお得な制度となっています。
大学院では日本奨学生機構から月5万か月8万を借りられるので、努力次第では最大200万近くのお金を返還せずに利用する事ができます。
しかし、この基準がとても高いので(詳しくは後日別記事にて)、ちょっとやそっとじゃ達成できません。
そのため、出来るだけ実績を積める研究室を選択する必要があります。
終わりに
今回は、研究室の選び方について記事を執筆しました。
是非、参考にしていただけますと幸いです。